映画「レミニセンス」を観に行きました!
映画の予告を見た時から清水先生の「秘密」みたいだなと興味をそそられ、
公開日翌日に観ました!
私は「秘密」が好きなので、こちらとの相違点も絡めながら書いていきます。
途中からネタバレを含みますが、ネタバレ前には予告しますのでご安心ください!
「レミニセンス」どんな映画?【あらすじ】
水面上昇により地上は水没。
戦争が起こった(理由は不明ですが、水没していない土地を争ったのでしょうか?)
戦争が終わり、生き残った人々は、いずれすべて水に沈む未来に希望を持てず、
麻薬や過去に救いを求めた――― 。
そんな退廃的な世界。
主人公ニックは、元兵士のレミニセンス(記憶潜入)エージェント。
ある日、検察より依頼が舞い込む。
―――意識不明のギャング組織の男の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的をつかめ―――
依頼を受け、ギャング組織の男の記憶に潜入するニック。
男の記憶の中には、自分の目の前から忽然と消えた恋人の姿があった―――。
なぜ彼女は現れたのか。
なぜ彼女は消えたのか。
ギャング組織の一味なのか。
事件のカギを握る恋人、メイの足取りをたどるため、多くの人の記憶に潜入する―――。
ここまで読んで面白そうと思われた方、「秘密」が好きな方は映画館で見てみてください。
面白い!か、つっまんなーいの両極端に分かれると思います。
微妙…といった、一番映画を見て損した気分にはならないと思います。
どちらかに振り切れていたらネタとして楽しめますので、ぜひ!
「秘密」との相違点
他人の過去を見るという点は、秘密と同じです。
異なる点はたくさんあります。
- 五感で感じたすべての記憶を感じることができる。
⇒ 「秘密」は死者の脳から見ており、映画を見ているような状態。
ただし、好きな相手を見た時に相手がより美しなり、
子供は実際より幼く見えるという補正がかかる。
犬の脳を見た時は、赤と白しか色彩のない世界が広がっていた。 - 第三者視点で記憶をみることができ、周囲の様子も再現される。
⇒ 「秘密」は当事者視点のみ。 - 音声も聞こえる。
⇒ 「秘密」は無声音。 - 3Dスクリーンに映し出すことができる。
⇒ 「秘密」は平面再生だった…はず…。 - 生者の記憶を見ているため、
記憶を見ている本人は過去映像の再生ではなく追体験として感じられる。
そのため、記憶”潜入”なのだと思われる。
⇒ 「秘密」にて、生者の脳を取り出して映像を見たことがある。
ただし、見られていることを認識できているかは不明。
記憶野の映像を映写しているだけのようなので、おそらく認識できない。 - 同じ記憶に何度も入ると、対象者は記憶に呑み込まれ現実に戻れなくなる。
(劇中では「バーン」という状態)
⇒ 「秘密」ではほぼ100%死者の脳を見ているため、このようなことはない。
ただし、猟奇的な犯罪の被害者の脳を見て、
あまりの残酷さに心を病んだり自殺した者はいる。
だたし、一番の大きな違いは、目的です。
レミニセンス ⇒ 過去の楽しい記憶に浸ることが大きな目的。
救いを求めている人のためのもの。
犯罪者の記憶を見ることは少数?
秘密 ⇒ 犯罪により命を失った被害者の無念を晴らすため、記憶を見る。
大統領の暗殺や猟奇事件など、選ばれた事件にて実施。
死者の魂を弔う、犯罪者を追い詰めるためのもの。
この点では、「秘密」よりもレミニセンスの方が気楽に見ることができます。
「秘密」は…重いです(苦笑)
おもしろいので私は好きな漫画ですが。
【※ネタバレ含みます】レミニセンス感想
君と会った瞬間から運命を感じたんだ…的な流れは外国映画あるあるですかね…?
何でこんなに惚れっぽいの…すぐにメイクラブなの…。シンジガタイ…。
って、現在の記憶かと思ったら、お前の記憶なのかニック!
助手?のワッツさん(女傑)に助けてもらってます。
この時点できゅーのすけはワッツさんが好き。
ニック達の元には日々過去の楽しかった記憶を求めて様々な人が現れます。
失った自分の足と、愛犬との楽しい日々に潜入する男性。
別れた恋人との逢瀬を何度も見に来る女性…。
何度も同じ記憶を見続けると、バーン(現実に戻れなくなる)となり危険なため、
ワッツは女性に記憶潜入(五感を感じる方法)ではなく、
映像記録を見てはどうかと提案します。(記憶潜入の度、映像記録している様子)
しかし、女性は「彼の腕を感じたいの…」と、これを拒否。
意外と優しいんだなとやじるニック。
ワッツさんは、「過去の男なんてすてて、新しい恋人を作ればいいのよ」と
とても未来を見た発言をします。
ニックは停滞した人(過去にも未来にも希望が持てない人)
ワッツは、何があっても未来に進まなければいけないと強い人の印象。
しかし、ニックは運命の女性、メイと出会うことで幸せな日々を送ります。
そして、突然彼女がいなくなったことで、
彼女との出会いからこれまでの幸せな過去の日々に潜入するのでした。
(メイと出会ったことで幸せをしり、過去に依存する)
検察局からの依頼を通し、メイがギャング組織とつながりがあることがわかります。
メイはなぜ突然消えたのか。
危ないことに巻き込まれたのか、計画のうちだったのか?
彼女を探し出すため、ギャングのボスに一人で会いに行きます。
いや、何で一人でいくかな!?危ないでしょうが!
予想通りあっさり拘束され、あわや水死体…というその時!
ワッツさんー!!!
銃を携えてワッツ姐さん登場。
1対多数にもかかわらず、ギャングたちをバンバンやっつけていきます。
いや、その前に顔面水につけられてるニック助けなよっ!?
水槽を銃で撃てば確実に助けられるよ!?
中々たすけないワッツ姐さん。シビあこ。
たった一人でギャングを制圧したワッツ姐さん。
ニックを救出し、実はメイが蒸発した日に会っていたと衝撃の事実を話します。
詳細を確認するため、ワッツ姐さんの記憶に潜入するニック。
その中で、ワッツ姐さんがニックのことを憎からず思っていることを知ってしまう…。
え、ちょ、しゃれ…?さむ…
…ワッツ姐さんの記憶から、メイの目的が分かったニック。
メイはある人物の私生児を殺害するため、
ニックに近づいて映像記録を盗み出したのです。
メイは殺し屋だったのか…?
真意を知るためか、それでもメイに会いたいという盲目的な愛からか、
共犯者の男の行方を追うニック。
この時、全身麻酔らしきものが入った注射器をブーツの中に入れていくのですが…。
え、何で割れないの?(苦笑)
ビルからビルに飛び移ったり、取っ組み合いの殴り合い、転がったり、
海に入ったりとやりたい放題しているのですが…。
なぜか無事な注射器(笑)
私的に一番の謎でした(笑)
アクション映画のようなアクションシーンを終え、
共犯者の男を捕まえたニック。
男の記憶に潜入し、メイの居場所を探します。
メイは殺し屋ではなかった。
ニックに近づいた目的は、ある人物の私生児を特定することでしたが、
殺されそうになったその子供を助けていたのです…!
子供を安全な場所に隠した後、男と対峙するメイ。
メイは、ニックがこの男の記憶に潜入すると信じ、
ニックを愛していたと告白。
子供の命を守るため、海に身を投げます。
(麻薬を打たれ、自白してしまうのも時間の問題だった模様)
メイの気持ちと、子供を助けていたことを知り、泣き崩れるニック。
憎しみは男へと向き…。
「お前の一番苦しい記憶はなんだ?」
悪魔のささやきです。
男にある全身やけどの跡から、全身やけどを負った時に記憶に潜入します。
そして…。
「死んで楽になどしてやらない。未来永劫、この記憶に苦しめ」
バーン (現実に戻れなくなる) させます。
この方法、現在の死刑の代わりに実施したら凶悪犯罪なくなるのでは…?
と思いました。
それだけ残酷です…。
そしてニックは…。
メイと過ごした素晴らしい過去へと潜入し、
生涯その記憶から帰ってくることはありませんでした…。
という終わり方。
過去に救いを求めるニックと、
過去の後悔に目を背けず、未来を切り開いたワッツ。
子供を救うため、(贖罪もあるかも?)時を止めたメイ。
それぞれの時間へのとらえ方が印象的な映画でした。
さいごに
海の上を走る電車を見て、友達は千と千尋を思い出し、
きゅーのすけはワンピース、ウォーターセブンの海列車を思い出しました(笑)
映像も美しく、もう一度見て考察したくなる内容だと思います。
SFサスペンスですが、アクションもいいのです。
ご興味ありましたら、感染対策の上ぜひ劇場へ☆
コメント